主従

一章1.レギオンの過ち

 草木も眠る夜、雨が上がった。 静寂しじまが周囲を支配している。その夜寝付けなかった青年には、雨音が途切れてしまった事は嬉しくないことだった。なぜなら彼の腕の中で眠る主あるじの存在を、否応なしに意識してしまうからだ。「は………」 できるだけ…